公益社団法人 観世九皐会では、平成31(2019)〜令和3(2021)年度に「文化庁 文化芸術による子供の育成事業」におきまして、小中学校を巡回して能・狂言の公演を生徒の皆さんにご覧いただく活動を行っています。
※詳しくはこちらの資料をご確認下さい
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<<さらに詳しい情報は、文化庁:募集に関する情報をご覧ください>>
文化芸術による子供の育成事業とは
小学校・中学校等において一流の文化芸術団体による実演芸術の巡回公演を行い,又は小学校・中学校等に個人又は少人数の芸術家を派遣し,子供たちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに,芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等を実施する事業です。
子供たちの豊かな創造力・想像力や,思考力,コミュニケーション能力などを養うとともに,将来の芸術家や観客層を育成し,優れた文化芸術の創造に資することを目的としています。
巡回公演とは
文化庁が選定した文化芸術団体が,学校の体育館や文化施設でオーケストラ, 演劇等の巡回公演を行います。
本公演前に文化芸術団体が実施校へ赴き, 鑑賞指導や実技指導を行うワークショップでは, 公演の鑑賞や児童・生徒との共演をより効果的なものとすることができます。
普段授業などで使っている体育館が, 工夫次第で素晴らしい舞台へと変わっていく様子を体感することができます。
公演エリアと期間
観世九皐会では、平成31年度~令和3年度の期間は、岡山県・広島県・鳥取県・島根県・山口県において巡回公演を行うことになりました。
公演可能な期間等、詳しくはお問い合わせ下さい。
応募方法
文化庁「文化芸術による子供の育成事業」に、「巡回公演事業」に関する詳細が掲載されております。
http://www.kodomogeijutsu.go.jp/junkai/index.html
公演の応募につきましては、上記サイトの「「巡回公演事業」実施校募集」という記事のリンクより申請書類をダウンロードして頂き、応募をお願い致します。
(例年、11月下旬から12月頃が次年度の応募期間です。)
各都道府県の教育委員会でも締切を設けています。
「我が校で能狂言を見せたい」と思われた学校はお早めに教育委員会にお問い合わせください。
また、文化庁では、より多くの生徒さんに対して文化芸術の鑑賞・体験機会を提供できるよう複数校による合同開催も推奨しています。
学校の負担
公演料、公演出演者の交通費等、学校の負担金はありません。
公演当日、公演前に約1時間、公演終了後に約30分程度の舞台設営時間を頂きます。簡易舞台セットを軽トラック、もしくはワゴン車で搬入させて頂きます。
プログラム(1と2は別日に行います)
1.事前ワークショップ ( 約80~100 分 )
「本公演」に先立ち、参加体験型の「事前ワークショップ」を開催致します。
まず能楽の歴史について簡単な解説を行い、次に本公演で実演する能『土蜘蛛』について解説致します。
その後、『土蜘蛛』の一節を全員で謡い、続いて舞の基本となる身体の構えと足の運び(すり足)を体験して頂きます。また、代表の生徒10名に、舞台上で能面をつけて舞台を歩いて頂き能楽師の視線を体験して頂きます。
2.本公演 ( 約100 分 )
まず簡単な解説を行った後、能『土蜘蛛』(後半部分)をご覧いただき、続いて、狂言『柿山伏』をご覧いただきます。
能『土蜘蛛』終了後、代表の生徒に楽器の体験を。また、全員で狂言のおおらかな笑いの表現も狂言師の指導により体験して頂きます。
巡回公演事業実績
平成31年度 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県 10校
平成30年度 福岡県・長崎県・熊本県・佐賀県 15校
平成29年度 京都府・石川県・富山県・福井県・新潟県 15校
平成28年度 大阪府・滋賀県・和歌山県・三重県・奈良県 16校
平成27年度 東京都・茨城県・千葉県・山梨県 24校
観世九皐会の主な生徒・学生向け公演実績
・文化服装学院校外教室(昭和33 年より50 年以上毎年開催)
・日本女子大学付属中学校 能狂言鑑賞会(昭和58 年より約35 年毎年開催)
・新宿区牛込地区小学校 能狂言鑑賞会(昭和59 年より約30 年毎年開催)
・穎明館中学校 能狂言鑑賞教室(約5 年毎年開催)
・長崎の子供達へ能楽を。
(長崎県教育委員会・高等学校生徒が伝統芸能に触れる機会促進事業 / 平成16 年より毎年受託